性病は自然治癒しません

2020年02月07日

性病は感染によって起こります。
感染症の中には、インフルエンザのように基本的に自然治癒するものもありますが、性病は自然治癒しません。
自然治癒しないだけでなく、放置しておくと致命的な事態になる性病もありますので、悪化させないうちに早期治療することが大事です。

性病は自然治癒しないことは共通していますが、薬を服用すれば完治するものがほとんどです。
完治しないものでも症状の進行を食い止め、悪化させずに天寿をまっとうすることはできます。
早期に治療薬の服用を始めれば、性病で死に至ることはなくなっていますから、症状が進行する前に、少しでも早く受診することが望まれます。

自然治癒しないことと、完治しないことは別です。
完治しない性病は、HIV感染症と性器ヘルペスおよびC型肝炎となります。
C型肝炎は性交以外でも感染することが多い病気ですが、性交でも感染するため、性病のひとつと見ることがあります。
このうちHIV感染症とC型肝炎は、早期に治療を開始しないと致命的な事態になる病です。
完治しないからと言って、放置するのは厳禁です。
完治しなくても治療薬を用いれば、ほぼ天寿をまっとうできるようになっています。

それら以外の性病は、完治が可能です。
ただ、治療開始が遅れて悪化させてしまうと、完治するまでの期間が長くなりますから、感染の可能性があると認識したらすぐに受診することが望まれます。
放置しておいて治ることはありませんので、治療を先延ばししても症状が進行してしまうだけです。
治療は、薬の服用や注射で済む場合がほとんどですが、中には塗り薬や患部の切除措置が必要なものもあります。
いずれにしても、治療すれば完治できますので、早期に受診しましょう。

医療機関を受診するのは敷居が高いという場合は、性病感染の有無を市販の検査キットで調べることも可能です。
店頭では販売されていませんので、通販を利用することになります。
一部の性病は保健所でも調べられます。

自然治癒しない性病に効果がある薬とは

性病は自然治癒することはありませんが、治療すれば完治するものがほとんどです。
性病の種類によって、治療方法は異なります。
クラミジア感染症には、マクロライド系抗生物質であるジスロマックを使用します。
ジスロマックを1回服用すれば、その効果は1週間続き、軽度のクラミジアならそれで完治可能です。
服用後3週間から4週間後にクラミジアの再発検査をして、陰性なら完治したことになります。
軽症のうちならわずかこれだけで完治するのですから、治療開始は早いに越したことはありません。

淋病には、スペクチノマイシンの筋肉注射をおこないます。
薬を飲み忘れたりすると、残っていた菌が増殖し、そこに耐性菌が出現したら、完治は不可能です。
そのため、1回きりの注射か1回切りのアジスロマイシン内服という治療法が推奨されています。
ペニシリン系抗生剤を7日間から10日間服用するという方法の場合は、飲み忘れないことが大事です。

HIVに感染した場合は完治することはありませんが、生涯にわたって抗HIV薬を飲み続ければ、進行を抑え、天寿をまっとうすることができます。
今やHIV感染は死を意味するものではなくなり、慢性疾患のような扱いとなっています。
しかし慢性疾患にとどまるのは、早期に治療を開始した場合です。
放置すれば、死は避けられません。
現在はHIVの増殖を止めるには、3つの成分を組み合わせて服用するのが効果的であることがわかっています。

HIV治療の新薬は次々と開発されており、ジドブジンとラミブジンを併せたコンビビルや、アバカビルとラミブジンを併せたエプジコム、エムトリシタビンとテノホビルを併せたツルバダなどの合剤も用いられるようになっています。